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テニスと芝居とアイドルと

心の隙間、埋められました。

私は元々漫画好きないわゆるオタクで、それからドラマや舞台演劇が好きだった。

そんな私のホームジャンルと呼ぶべきは「テニスの王子様」で、そして演劇好きな私が、テニミュに手を出さないでいられるわけがなかった。だけど、私がリアルタイムで追うことができたのは2ndシーズンからだった。逆に言えば、2ndシーズンは最初から最後まで追いかけることができたのである。

期間にして約4年。4年もの間コンスタントに供給があり、自分の生活の一部となるくらいにはまっていたのだ。実際に劇場で観劇し始められたのは本公演で数えて5公演目、関東立海からだったわけだが、それ以降の公演は全て劇場に足を運んだ。年に2度の公演に、その度ごとに出るDVD、そして本公演以外のイベントに、やっぱり出るDVD。

そんな状況を4年も過ごしてきたから、私の中で「テニスの王子様」とはまた別のカテゴリとして「テニミュ」が存在するくらいになっていた。

けれど、物事には終わりは必ずくる。

2014年11月24日、DREAM LIVE2014大千秋楽を持って、ミュージカルテニスの王子様 2ndシーズンの幕が下りて、私は生活の一部を失った。

 

何を大げさなと言われそうだが、それくらいの存在になっていたのだから仕方ない。テニプリはいまだ原作も続いていて、アニメ関連もいろいろあって、「テニスの王子様」はまったく終わってはいない。

それでも「テニミュ2ndシーズン」という作品は終わってしまったのだ。

 

心にぽっかり穴があいたような、という感覚を本気で味わった。日々更新されるキャストの「ありがとうございました」なんてブログを読んでは涙していた。

 

そして、だ。それだけのスペースを占めていたものがなくなったってことはつまり、私の心と生活にかなりの空き容量が生まれているということになる。

 

そのでっかい隙間に入り込んだものがある。アイドルだ。

アイドルって、かなりの長期コンテンツだと思う。少なくとも私が転げ落ちたところは。

ハロプロのグループ、中でも「モーニング娘。」と「アンジュルム」は卒業増員システムがあるからこそ、メンバーが変わってしまっても「そのグループ」は有り続ける。長期的な器があるのだ。

そして嵐。ジャニーズのすごいところは、いくつになっても「アイドル」なところだと思う。グループとしての前例を作ったのはSMAP。そして嵐だってもう全員が三十路超えてもメンバー変わらず、ずっとアイドルやっているのだ。

 

テニミュは、原作である漫画のストーリーをなぞるという性質上、区切れ目が必ず存在する。テニミュがなぞるのは無印原作、つまり既に完結した物語だから。

全42巻を終えてしまえば、キャスト一新、演出や脚本だって変わって、また1巻からスタートの新しい「テニミュ」になる。器がもう変わってしまうのだ。

 

生活の一部になるほど好きだった物語の終わりのショックで虚無感を味わっていた私に、キラキラした、そう簡単に終わりの見えてこない3次元コンテンツってのは、もう恐ろしく魅力的な栄養剤のような存在になってしまったのだと思う。いっそ麻薬だとも言えるだろう。

 

そんなこんなでうっかりアイドルにハマってしまった二次オタ兼舞台好きな人間が、備忘録的感じでブログをちまちまやっていきたいと思います。