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テニスと芝居とアイドルと

アンジュルムって9人だよね?!

このアホ全開なタイトルはミスじゃないです、正式な人数把握してないわけでもないです。

 

てなわけで(?)アンジュルムライブツアー2016春 『九位一体』佐賀昼公演、福岡夜公演行ってきました!

(※ネタバレ普通に含みます)

 

さてまず忘れないように回替わり。

昨年の春、秋ライブツアーではソロMC1人+ソロ曲3人、という構成でしたが今回は違いました。今回の回替わりコーナーは大きく分けて3つの構成。

1つ目→『○○頑張らなくてもええねんで!!』ガチンコ抽選選抜4名

その場の抽選(MCかななん、ボックス持ってくるのはかみこ)で、赤いボールを引いた人が歌う。しかも赤ボールには歌わりを示すABCDの文字が書いてあり、歌割も初期スマ準拠でその場で決まるという仕様で、スタンドマイク+ステッキという初期スマ再現。

佐賀の昼はかななん、あやちょ、かみこ、むろたんの4人でした。

かななんとあやちょは結構うろ覚え箇所あり&ダンスミスありで、かみこがむしろ一番パートちゃんと歌えてた(ツアー3公演、今のところ全て当選しているらしい)。ダンスはちょっと危うかったけどw でもその場で歌うメンバーも歌割も決まる、っていうぶっつけやっちゃえるのは本当にすごい。

福岡夜では、めいめい、りかこ、たけ、かななんの4人。

と、ここでハプニング。マイクスタンドを用意した時にたけ「このスタンドちっちゃい!かみこ使ったやつでしょ!」りなぷ「たけも小さいでしょ」なんてやりとりをしてたら、なんとスタンドがガクンッとさらに低く下がる。おもしろがったほかのメンバーがもうそのままいこう!とはけてしまい、かななんが曲のタイトルを告げたもんだからそのまま始まってしまいます。たけはずっと中腰で頑張ってた。しかしクオリティは佐賀昼よりも高かったw

 

2つ目→『SHALL WE LOVE?(ごまっとう)』回替わり選抜3名(パート固定?組み合わせ非固定)

佐賀昼はめいめい、りなぷー、かみこでした。めいめいの表現力と魅せ方がとにかく素晴らしくて惹き込まれまくる、りなぷーもばっちり聴かせてくれて、かみこもめっちゃ歌声が合っていて、とてもバランスよく魅せてくれる3人でした。

てっきり組み合わせも固定なのかと思い込んでいた私。福岡夜で唖然。

佐賀昼から、間に佐賀夜・福岡昼と挟むので、回数的には昨日と同じメンツかな、なんて予想したわけです。

センターに立つのは昨日と同じめいめい、そしてあとの2人は…なんとかななんとあいあい!え、組み合わせ変わるの!?と驚愕。

めいめいのポジションが一緒だったのでおそらくパートは変わらないと思うんだけど(そこまでやるのは流石に無理だと思うし)、ただ確定情報ではないので「?」ということで。

歌うメンバーが変わると印象ガラリと変わりますね、かななん・めいめい推しの私大歓喜。3人構成の楽曲でこの2人が一緒に歌ってるのを生で聴けるとは…。そしてなによりこの曲をあいあいが十分歌いこなせて2期2人にまったく引けを取ってないという恐ろしさ。どれだけ成長していくんだ君は…。

めいめいラストだから、ソロ聴けなかったのは残念だけど佐賀でめっちゃいいなと思っていたSHALL WE LOVE?二回聴けたし頑張らなくてもええねんで!!も参加してるの見れて本当によかった。

 

3つ目はソロコーナー2名

佐賀昼はかななん『スッピンと涙。(後藤真希)』、りかこ『絶対解ける問題X=♡(松浦亜弥)』かななんの可愛らしさとしっとりさを併せ持つ歌声とこの楽曲の親和性ほんと最高だと思う。可愛い声の安定感がぐっと増してるしなにより表情がいい。りかこはほんと盛り上げ上手、ステージ駆け回って客を煽って、ザ・アイドル。煽りにうまく乗れてない客にちょっとむくれ気味なのが可愛かった。

福岡夜はかみこ『青春コレクション(モーニング娘。)』、りなぷー『VERY BEAUTY(Berryz工房)』それまで堂々としたパフォーマンスを見せていたかみこだけど、ソロでは初々しさ全開でまだすこし照れがあるのかな?という感じ。しかし歌声はしっかりして綺麗だったしダンスもばっちり。りなぷーはもうほんと、まろがいっていたように可愛い曲を歌う時の声が最高だな、と。この曲との相性抜群。

 

まず1つ目に関してはまじで抽選なので、歌割含めて完全同じ組み合わせになることは確率的にほぼほぼ無い、2つ目もパートは変わらないとしても組み合わせは変わるので、同じ3人組になる回数もおそらく結構少ない。それにソロコーナー、これまで3人だったのが2人になるのでやっぱり回数は少なくなる。

というわけで、何回入っても楽しめるライブだなぁ、と思う。DVDが仮に出るとしたってこの回替わりコーナーはどう頑張ったって網羅できないくらいのパターン数ですよ…。しかもこれ、回替わり実質9枠あるので(1つ目がその場抽選のため偏ることはあるが最低でも5枠)、推しにあたる確率もぐっと高くなるんですよね。

今回の回替わりコーナー、何がすごいって一人あたり

・『○○頑張らなくてもええねんで!!』4パート全て(ダンス含む)

・『SHALL WE LOVE?』1パート(おそらく)

・ソロ曲1曲

と、パートを1曲カウントするなら6曲分覚えなきゃいけないんですよ。その他のセトリにプラスして。まろが抜けた分の歌割やダンスの変更だってある。同時期にあったハロコンのだって、自分たちの持ち歌以外にもユニットシャッフル、メンバーシャッフル、全員曲をやるというのに、それと並行して。

どんだけすごいことやってるんだ、っていうのは後になって思うこと。あまりにも楽しそうに、最高のクオリティで魅力的に見せ付けてくれるもんだから見てる最中は意識してなかったんですよまったく。しかもそれに完全なる新人から初ステージからまだ1ヶ月半くらいのかみこがついていけてることが一番恐ろしい。相当すごいぞこの子。

 

さてセトリについてです。

一発目からドンデンガエシで強制的にテンションを一気に上げさせられるこの興奮と楽しさったらないですよ、ペンライトや合いの手も揃ったライブハウスって圧巻だなぁ。あとハロステの時にも思ったけど衣装がとても可愛いリリウムっぽさのある白×黒の衣装最高。

MCは相変わらずフリーダムさ加減と仲の良さを感じさせていて。そこからのセトリはスマイレージ時代の楽曲たち。それがまたもう可愛かったりノリやすいようなテンションがあがる曲ばかり。そのあと一旦MC挟んでしっとり聴かせてくれる曲が続く。驚くべきはその振り幅の広さ。ドンデンガエシでの爆発力とかっこよさを聴かせてくれた彼女たちは、とことん可愛いアイドル曲を歌い、しっとりとした恋愛曲で世界観に引き込む。しかもこれまでライブで歌われてなかった曲が今回沢山セトリに組み込まれてました。

そして回替わりコーナーでは個々にスポットが当たるから、さらに個人の魅力に翻弄される。

そして、ですよ。アンジュルムになってからの楽曲の数々が畳み掛ける後半戦は疾走感とエネルギーに満ち満ちていて会場の熱気が爆発する。

アンコールは大器晩成でアンジュルムとしての爆発力を見せつけておきながら、こんにちは、こんばんはで可愛らしく、すこしだけしっとりさせながらしめるというずるい構成。この曲実は初めて聞いたんですが舞台『スマイルファンタジー』のか~てぃんこ~るんるんを思い出しました。

 

今回のツアーに参加して思ったこと。アンジュルムって本当に9人だけなの?!ってことだ。

まるで戦闘集団のようなかっこよさでこちらを煽ってきたかと思えば、ザ・アイドルと言わんばかりの可愛さ全開な姿を見せてくれ、その後には色っぽく切なく歌い上げる歌姫たち。曲によって歌声がまったく変わるのだ。個人の歌声だけじゃなく、ユニゾンの歌声すら全然違うものになる。

そして、表情もまったく変わる。自信に満ちた着いて行きたくなる勇ましい不敵な笑み、男らしささえ感じるかっこいいダンス。

楽しくて仕方ないという全開の笑顔にわちゃわちゃとした楽しそうな雰囲気、華やいだ乙女ちっくな可愛すぎる表情や仕草。しっとりとした大人びた、憂い顔に色気。女性的なカッコよさと色気を兼ね備えた魅惑的な表情。

彼女たちは何人いるんだ!?なんて馬鹿げた疑問が浮かぶレベルで、曲ごとに完全な別人になっていくのだ。

それから、彼女たちの表現力の凄さ。全身余すとこなく使って魅了してくる。

特にあやちょやタケちゃんのパフォーマンスは、髪の毛まで踊ってる、表現の一部となっていると感じるほど。そしてこれはどのメンバーもなんだけれど、ダンスがうまい下手、じゃない。魅せるダンスをしている、と思った。そしてダンスにもかなり個性が出ているのに、それがちぐはぐに見えない、かといってこじんまり収まってるようにも見えない不可解さ。

また、ダンスをばしっと決める曲ではとにかくかっこいいのに、自由な振りの時にはメンバー同士のアイコンタクトや、ちょっかいかけたり、っていうのが期を問わず仲良くわちゃわちゃしてて、可愛すぎて面白すぎてもう目が足りなかった…。

それから次々と切り替わるパート、そのどれもが素敵なんだ。単純な歌唱力だけじゃなくて、曲を、歌詞を表現する力がみんな十二分にあって、歌声には魅力的な個性があって。なのにユニゾンは綺麗に響く。

ビジュアルメン、スキルメン(歌唱メン、ダンスメン)なんて分け方をしたりもするけど、アンジュルムは全員が全て兼ね備えている。全員歌えて踊れて物凄くかわいい。

完全にダンスだけの選抜メンバー3人、歌唱メンバー6人という構成で披露される七転び八起き。ダンスメンバーの1人であったまろが抜けたダンスの穴を誰が、どうやってうめる?なんて思っていた。アンジュの中でダンス巧者と言えばタケちゃん?と思っていたら、ダンスの穴を埋めるのはむろ。そして、結構要所要所を任されていたむろのパートを引き継いだのは新メンバーのかみこ。

誰でもどこでも入れます!ってくらいに人材の揃いまくってる感がすごい。なんというかもう、頼もしさしかない。まろの歌割はそのまま誰かに綺麗に引き継がれる、ではなかった。いろんなメンバーに分散して割り振られていて、臥薪嘗胆の出だしのまろのロングパートが3期4期に割り振られている嬉しさ。スマ時代の曲の歌割も全員にバランスよく。

多幸感、という言葉で片付けるにはパワーがありすぎる彼女たちのこのパフォーマンスをどう表現するのが的確なのか、もうわからない。それくらいに力のあるライブでした。最高だ…ホールコン行きたい………。広いステージで全開に花開く9人の天使たちを見たい……。