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テニスと芝居とアイドルと

神々しいほど偉大なあなたへ

2019.6.18 輪廻転生~あるとき生まれた愛の提唱~、ライブビューイングに行ってきました。ずっと来て欲しくなかった日が、ついに。
このツアーは初日含め座間2公演、福岡2公演入ってた。座間から福岡まで1ヶ月あって、その間に同じセトリなのに見違えるくらいパフォーマンスが変わってた。そっから更に1ヶ月。卒コンだからセトリも変わる、武道館だから演出も変わる。
だけどそんな形式の話だけじゃなく、何もかもがまるで違った。

めちゃくちゃ長くなるけど書く。今思ってることそんまま残したい。もはやレポでも感想でもなんでもない。私の感情ダダ漏れなだけ。

1年と2ヶ月と10日とちょっと。あやちょの卒業が発表されてから、今日まであやちょが私たちにくれた時間。まだまだ沢山あるって思ってたのにね、気づいたらもう今日が来てしまっていたよ。
最後の時間が来て欲しくない、でもこれまで見た事のない最高で最強アンジュルムを見せてもらえるに違いない、そんな相反する思いを抱えたままライブビューイング会場に着きました。今日1日ずっとアルバム聞いてた。気持ちは高ぶるけど実感はわかない。けど涙は出る、みたいな。
そんなこんなで迎えた開演時間。

ド頭の『赤いイヤホン』
これは、なんだ?って思った。ホールと変わらぬ一曲目。生で4回見てるしハロステに上がったからずっとリピってたし音源だって聴いてて。けど全然違う。声も、顔も、ダンスも。私の知らないアンジュルムがそこにいた、誰も彼もが今まで見た事のないくらい、鋭利な剣の切っ先のような、圧倒的なパフォーマンス。喰われる、って思うくらいの、圧の強さ。なんかもうかっこよすぎて泣いてた、間抜けに口を開けて、泣きながら、振る力を失ったまま赤いペンライトだけ握りしめて。はーちゃんあなたいつからそんな表情するようになったの、伊勢ちゃんもう貴方ずっと前からいたでしょ。初単独ホールの座間からたった2ヶ月、ここまで変わるんだね。

2曲目、3曲目まではホールコンと同じセトリ。けどパフォーマンスが過去最高で殴りかかってくるからもう見惚れるばかりで。 そしたら来た『恋はアッチャアッチャ』が。
いやお前もっと後ろの方にいたよな?!さすがに4回行ったからセトリ覚えてるぞ!!
この時点で「あ、卒コンセトリに切り替わるやつ。もうなんもわからんやつ」って悟った。
このあとに流れた映像で、うるうるきつつも堪えてた涙腺ぶっ壊れた。ツアーでopに流れた、加入年と名前が期ごとに流れていく映像に、卒業したメンバーの名前が追加された。
あやちょとともに、ゆうかりんさきちぃ、まろ。和田彩花という文字に吸い込まれるように消えていく。2期の時にはめいめいが、3期の時にはあいあいが、同期の名前に溶けてゆく。「今のアンジュルム」は12人だけど、スマイレージからアンジュルムが今に繋がるまでにあった過去すべて。それがあっての今。一人一人が歴史の中に息づいてるんだって。彼女たちからお花が届いてたというのも聞いていたので余計に泣いてしまった。

恒例の花束とお手紙は矢島舞美さん。今やハロプロリーダーで歴も年齢も1番上になっていたあやちょが、「後輩の顔」になる、幼くなる姿が可愛かったなぁ。

『良い奴』『地球は今日も愛を育む』は変わるだろうと思ってたのですが案の定なくなり。夢15とミスナイ。
スマ曲なのに色気が!艶が!と毎度あわあわしてしまう。ここセトリ前後してんなぁ、と認識できた。けど頭働いたのはここまで。
あれ、たけかみが背中合わせになってる、え?
『忘れてあげる』
おっっ前ホールツアーにおらんやったやんけ!!!!正直これが追加されると思ってなくてめちゃくちゃビックリしました。好きなんですよこの曲………そんでこのあと来た『帰りたくないな。』で納得。これに繋ぐために入ったのか………。この曲は絶対追加されると思ってたのですが、なるほど。
強い曲の多いアンジュルムだからこそ、こういう声の可愛さを聴けるバラードって不思議な感覚。この曲をキラキラとした笑顔で歌うアンジュルム見てたら、やっぱりうるうるきた。いかないでよあやちょ。ずっとみんなと笑っててよ。

衣装替えのタイミング。伊勢ちゃんから順に、昔→今の写真が流れる。幼くて可愛いなーってところから、今のを見ると「大人になったな!」ってビックリしちゃう。特にりかみこかっさー、もう顔立ちが全然違うよ。
そして、3期まで来て、1枚挟み込まれた6スマの写真。そんなん来たらボロッボロですよオタクは!
2期の写真見たらなんか、「綺麗になったな……」って娘を嫁に出す父親みたいな気分になった。あやちょ。誰もか思うような可愛いアイドルから、今のあやちょへと。選ばれた写真は美術館の前で笑う可愛いあやちょだった。12枚の写真が重なってく。いま、このバラバラの子達が「今のアンジュルム」なんだなぁ。
しみじみした、すっごいしみじみした。

そしたらまっったく知らないターンが、来た。
はーれい引き連れたあやちょで『スキちゃん
もう人数多くなってきたからスキちゃんコールできないよなーあやちょの最後にはあやちょがスキちゃん!!ってしたいけどなぁとか思ってたので、「えっ夢?」ってなった。まだソロパートがあまりないはーれいのソロの声こんなに聴けるとは思わなかったし曲が曲だしめちゃくちゃ可愛いしで大混乱。
あっこれ期ごとにあやちょと歌うターンか!!と思った、ら。
イントロが切り替わる。カメラは客席付近のステージからセンステへ。かわいいからかっこいいへのギアチェンジ。
ステージには4人。そこにあやちょはいなくて、いるのはゆめ組で、はじまるちょいカワ。泣きながらめちゃくちゃ笑った。アンジュルムサイコーじゃん。なんだよこれ。「あやちょと共に思い出づくりの最後の曲」じゃないよ、「私たちは私たちだけだこんだけやれるんですよ!和田さん!」って宣言してるみたいに見えるよ。
ああ、あやちょの言う通りだ。あやちょの卒コンだけど、あやちょだけが主役じゃない、みんなが主役。あやちょのラスト、ってだけじゃなくて「アンジュルム第一章の終演、そして第二章の幕開け」なんだ、これ。
ゆめ組で1曲やるのみれてほんとよかった…ていうかかむちゃんいつの間にこんなかっこいい歌い方身につけたの……ふなちゃん圧巻、かみこの強さをみにつけたクリスタルボイスは最強、かっさーの表現力に唖然。ゆめ組のいるアンジュルムの未来明るすぎでは??好きしかないな??
またまた客席付近のステージへ。ゆめ組ってことはこれは2期3期くるか………?
そこには2人だけ。うっっっわ、強い(強い)
えっすすきのってこんな曲だったっけ……?こんな、バッキバキにかっこいい曲だったっけ???歌、表情、ダンス、…いやもう何もかもが強い、パフォーマンス力を数値化したら多分今スカウターぶっ壊れてる。フリーザ様も真っ青。
いやあの激強なゆめ組の上にこんなんおったら誰も勝たれへんやんけ………おい………
ていうかメドレーなのにワンハーフ?くらいやってくれてボリュームがすごいな!
次2期くるな、と覚悟決めようとしたらりかむろが、ゆめ組が、はーれいが、イントロに合わせてダンスを踊っている姿が次々切り替わるカメラに映し出される。そのあまりの美しさに見惚れていると、それに導かれるようにメインステージで2期の『私の心』が始まった。この曲聴くとまろの最後や、変わるもの変わらないものを思い出して胸がきゅうってなるんだけど。私2期って歌声に感情を乗せるのがめちゃくちゃ上手いと思っているので、曲とハマりすぎてるのもあるけど。あぁこの子達が今度はアンジュルムの1番上に来るんだな、ハローでも1番上の先輩の代になるんだな、って。あやちょの卒業発表したあたりも、後輩達が不安や涙を露わにする中でカラッと大人に振る舞って。そんな彼女たちが、この曲を今こんなに切なく歌うんだな、ってなんか、いや私が2期に思い入れあるからなのもあるかもなんだけど、めちゃくちゃ胸に来てさらにボロボロ泣いて。涙拭ったら手が邪魔で見れなくなっちゃうってボロボロのまんまスクリーンを見つめてた。2期の3人が、どこまでも美しかった。
センステにあやちょが1人たつ。その後ろをついてまわるみたいに星型の照明が。アッて思った。かかる曲は『シューティングスター』
武道館で、この曲で、あやちょが歌う。あいあいと2人で歌っていたことを思い出した。あれからもう4年も経つんだね。
センターステージにたつあやちょを、メインステージで見守る後輩たち。
『交差点』
この曲をこうして見るのは3度目だ。歌い出しはかみこになってた。私の記憶にあるのとまったく異なる歌割りに、なんだろう。今更ながらにあれからそんなに経ったんだなって思った。せり上がるステージの真ん中にたつあやちょ、かこむ後輩たち。初めは輪っか通りに立ってたから、1箇所空いた輪廻転生ツアーのマーク。ああ、あやちょはここからいなくなるんだなぁ。
この曲はアンジュルムにとって卒業の象徴みたいな曲になってて、どうしても涙腺が刺激されるし、メンバーにとってもきっとそうだったんだろうな。
これまで涙を見せずにパフォーマンスしきっていた中、一番最初に涙で声をつまらせ、歌えなくなったのは意外にも、っていうのも変だけど、りなぷーだった。それにつられるようにほかのメンバーも涙を流しはじめて。
お前は何度目だよ、と言われそうなんだけど。りなぷーの涙に、また涙腺にガタが来てボロ泣きした。あやちょが笑顔で泣き崩れそうなかみことたけを優しく包んでて。ずっとよき先輩であり続けたたけが、幼い子供みたいに甘えるみたいにしてなく姿は、見ていて胸がものすごく締め付けられた。
後輩たちが涙を流して、同期のひとりは歌えなくなって、もう1人は赤ちゃんみたいにぎゅって顔をしかめてあやちょに寄りかかる。そんな中で僅かに瞳をうるませながらも凛とパフォーマンスをし続けるかななんが、ものすごく印象的で、そういえば前の卒コンでも、そうだったなぁと。かななんはずっと涙をこらえて凛と笑顔で立ち続けてた。泣いていいんだよ、と言いたくなった。
続くのは『夢見た 15年』
そうだよなこの流れで持ってくるよな畜生鬼か!!!!自分はボロボロに泣いたままなのに、泣き腫らした目でそれでもキラッキラの笑顔で歌う子達をただただ見つめた。落ちサビ、むろのソロは、目が涙で潤んで、声は震えててそれでも歌いきって。かみこ。涙こそ浮かんでたけどしっかりと笑顔で歌い上げてて。強いな、強くなったなぁ、凄いな、って思って泣いた。こっちは泣いてばっかだよライビュで見てるだけなのに。

このメドレーからのターンで着ていた白ジャケットに黒ワンピな衣装。シルエットもジャケットの飾りもすごくスマイレージっぽかったのね。けど、スマイレージだったあやちょと2期は長袖のかっちりしたジャケット、3期以降がふんわりした袖だったのがホールツアーの時からめちゃくちゃ印象的だったんだよね。

衣装替え、MCタイム。
かみこ以降の後輩組が先。だからトークの仕切りがかみこ。なんか不思議な感じ。はーちゃんとかっさーのここまでの感想は「とにかく楽しい!!」で。緊張してたけどふっとんだ、っていうはーちゃんも、爆発しました!っていうかっさーも愛おしい。後輩組だけでの客席煽りも新鮮だったなー。
次はあやちょ~3期のアンジュオリメン組。
たけが甘えるみたいに泣いたことをいじるりなぷー、
すかさずそっちが先に泣いて歌えなくなってたじゃないかと反論するも「心の中で歌ってたもん、皆さん聞こえてましたよね?」なんて言い張るりなぷー。いやもう好きしかないなここ…あやちょに指摘されてもなお「心の中で歌ってた」と言い切るりなぷーのぶれなさよ…。ここのたけりなでめちゃくちゃ笑っちゃったよもう…ずっるいなぁ、好きだなぁ。そんで、かななんは「和田さんの目を見たら泣いちゃうから見ない」「なんで見てくれないのー」って、ああもう。強くあろうとしないでいいのよって思っちゃう。

たけが男性の皆さん楽しかったですかー?と煽り、りかこが女性の皆さん楽しかったですかー?と煽る。現地もめちゃくちゃ女性多くない…?ライビュ会場はむしろ半数以上女性では?くらいいたんだけど。現地もそうなのってすごい。

後半戦はもう、定番っちゃ定番なんだけど火力高すぎでは…というか私ライビュなんだけど現地に居ないはずなんだけど「ライブ感」があまりにも強くて、スクリーン越しなのにそれでもめちゃくちゃ伝わってくる迫力。あとこれ序盤からそうなんだけどライビュ会場でもペンラで軽く振りコピする勢多くて(私含め)、ドンデンでもちゃんとペンラ左右に別れてて感動した。
この辺でまたホールの記憶を取り戻したので次々続々→ドンデンと来た時点で「嫌だ!!次の大器晩成で終わっちゃう!!おんないで!!」って泣いてたのでマナーモードと共感詐欺予定外でひっくり返るかと思った。
そういや『もう一歩』なくなったの寂しかったな…トロピカルロードピーナツパン聴きたかった。共感詐欺ほんと大好きなんだけど、落ちサビソロリレーめちゃくちゃゾクゾクした。
『大器晩成』
本編ラストです。ああ嫌だ終ってしまう終わって欲しくない。でもこの曲がかかると無条件にテンションが上がってしまう。
唐突に「あ、あやちょの大器晩成でのこのソロ、聞けるの最後なんだな」って思って、ぐっと噛み締めた。会場を駆け回って、煽って、笑って、じゃれて。大好きなアンジュルムの姿だった。

アンコール。卒コンと言えばドレス。あやちょはどんなドレスなんだろう。真っ赤なドレスだったりするのかな。あやちょコールが響くのを眺めている。長く感じる。来て欲しくないなってまだやっぱり思ったる。
ステージにあやちょが立っていた。纏うのは真っ白なマーメイドラインドレス。かと思いきや、パンツスタイル。シンプルだけど、否シンプルだからこそ美しい。豪奢なドレスではないし、赤でもない。予想外だったんだけどめっちゃくちゃなあやちょに似合っててってかすごくしっくり来てしまって。歌われるのは『ぁまのじゃく
なんとなく、これかなと思っていた。
まろの私の心もそうだけど、スマイルファンジーでの選曲って今思うとすごいな。私はLILIUM新規で。そのあとスマファン→715武道館と立て続けに見てスマイレージに落ちたので、あれで歌ってたソロ曲の印象凄くあったから。
不思議なんだけど、「スマイレージの曲を1人で歌うあやちょ」を見て、「アンジュルム」だなぁって。少女じゃなくて、女性だな、と思ったの。
真っ赤なペンライトの海の中で、真っ白な衣装で、すごく、すごく綺麗だった。美しかった。でもなんだろ、ここでぁまのじゃくを歌った意味。あやちょは、ずっと笑顔だったけど、でも。考えてしまう。

ステージに、ツアーでも着ていた、アンコール明けのてんでバラバラな衣装をきたアンジュルムが揃う。真ん中にあやちょが立ってて、スタンドマイクじゃなくハンドマイクのまま、「手紙を読み上げます」じゃなくて「気持ちを話します」と。ファンとアイドルとの距離感、スタッフへの感謝、「みんなでアンジュルムを作ってきた」と語ってくれる。オタクとしてこんな嬉しい事ありますか?「共に楽しみも苦しみも共有して、一緒にアンジュルムを作ってきたんだよ」って自分の今の気持ちとして言葉として語ってくれるんだよ。
そして話はメンバーへ。ここからちょっと雲行きが怪しくなる。「嫌いなものの食べ残しは誰が?遊びに行く時の予約は?靴だって並べないし、室なんか新幹線の座席にスマホを忘れるし」あれやこれやとアンジュルムの日常の心配をして。あやちょそれもうお母さんだよ…なんて思って泣きながら笑ってしまった。でもあやちょは「パフォーマンスで心配だ」とは言わないんだよなぁとか思ったり。「みんな違うっていう当たり前のことを当たり前だと気づかせてくれた」「そんなこの子達が大好きだ」と語るあやちょには本当にアンジュルムへの愛しかなかった。
この時に「あやちょがアンジュルムを卒業する」んじゃなくて「アンジュルムがあやちょから巣立っていく」みたいに思えた。
あやちょの言葉はまるで卒業式に教卓にたつ先生が最後に生徒たちに告げる言葉みたいだったんだもの。
あと「アイドルの解釈の幅を広げたい」「女性の在り方について考えたい」っていうあやちょは、やっぱり私にとって最高のアイドルだなって思った。私がアンジュの好きなとこが詰まった言葉だ。


そして暗転。私は完全に失念していた。卒コン定番ソングがもう一曲残されていることに。
『旅立ちの春が来た』
これ来てないやんけってこと忘れてた自分の馬鹿さに笑いながら、まーたボロボロ泣いた。このとき、あやちょは1度はけてて、だからステージ上には11人しかいなくて。「あぁ、明日からはこれが、アンジュルムの形になるんだな」って不思議な感覚で見ていた。あやちょがステージに戻ってくる。ツアーで着てた、真っ赤なジャケット姿で。卒コンのドレス、こんなにも早く脱ぎ捨てるんですね?!とめちゃくちゃ驚いた。けど、てんでばらばらなセルフチョイスの十二人十二色な衣装で横並びなアンジュルムを見て、あぁ好きだなぁってなった。そういやメンカラドレス云々思ってたけど、そもそもこっちが真っ赤だったなぁと思ってみたり。皆と並んで、卒業するあやちょと後輩たちじゃなくて、アンジュルムとして立って歌いたくての衣装チェンジだったのかなと泣けてきた。
この曲、あやちょを送り出すのにピッタリだなぁって噛み締めていた。

メンバーからの最後の挨拶。
伊勢ちゃんが初めての武道館での想いを、それから涙で声を震わせてあやちょへの言葉をつたえて。
はーちゃんは逆に、しっかりと喋りきって、コンサートの感想として語りきる。
なんだかいつもの印象とは反対だ。
はーれいがふたりで、あのタイミングでアンジュルムに入ってくれてよかったと、今ならなんの憂いもなく言い切れるよ。ありがとう、ありがとう。あやちょのいるうちにアンジュルムにきてくれて。たった半年されど半年。彼女たちがあやちょと共にすごした時間の密度は、数字じゃ測れないんだな。
かむちゃん。アンジュルムの続きをキラッキラの笑顔で誓ってくれる。「靴を並べるのも、皆の食べ残しも私が食べます!安心してください!」って。ずるいよもう。色んな思い抱えてるだろうにさ、そんなふうに笑いを持っていってさ。頼もしいぜサブリーダー。
ふなちゃん。「和田さんと話してると段々哲学みたいな話になって言って」と語り出す。涙をこらえる仕草癖強いぞ!って笑っちゃった。そして不意に決壊して、ぐちゃぐちゃに泣きながらあやちょに想いを伝える姿に、色んな思いが込み上げてきた。
かっさー。「誰一人かけることなくツアーができて」という言葉に、2ヶ月のハードなホールツアー、12人全員で走りきったのだな、とぐっときて。あとやっぱり涙をこらえる仕草癖強いアンジュルム。ふなちゃんの仕草茶化すみたいに真似してたのにね。やっぱり堪えきれなかったね。「和田さんと共に生きていきたいです」「明日からいないなんて信じられない、なんでですか!」パフォーマンスでどんどん大人っぽくなっていくのに、素直に感情むき出しにできる子供っぽさ、それができるようになったこと、それができる相手がいて、場所があること、よかったな、って思った。
かみこ。アンジュルム3期以降、唯一「アンジュルム加入オーディション」から来た子。フランス公演やって和田さんに通訳として同じステージに立ってもらうんだ!なんて夢を臆面なく語れる。アンジュルムに入りたいと入ってきた子が、「もっとグループを大きくしたい」って言ってくれる。アンジュルムの未来は、あかるいなぁ。
りかこ。泣き虫りかこアゲイン。本人はいたって真面目なんだろうけどその涙を我慢する時のリアクションの大きさはやっぱり笑っちゃう。なんかもう挨拶のターンずっと泣き笑いしてたな私。「和田さん…っ」まっすぐあやちょに向けての第一声が「きれいです…」なのずるい。めちゃくちゃに泣きながらも「大丈夫だと胸を張って言えます」って言いきってたの、かっこよかったよ。
むろ。「新幹線にスマホとイヤホン忘れる常習犯の室田瑞希ですすみません」から始まる挨拶。ずるいだろこれ。しかも最後は「かむに頼ります!」だもん。でもむろが、1人抱え込んで、思い悩んでってする子が「みんなに頼りながら頑張る」って言えたの、ほんと凄いことだなと思った。
りなぷ。ニコニコと無邪気な笑顔。出会いは小五。加入した時は中一。敬語も使えないでご飯も先にとって食べて、なんてりなぷ節全開な語り口。「仕事仲間としてだけじゃなくて」と語るその柔らかさに、本当にあやちょが、アンジュルムが好きなんだなぁって思った。 これからのあやちょとアンジュルムは、…って言葉をさぐって、お姉ちゃんみたいって笑っていた姿が、すごく幼く見えた。でも「体力落ちてますよ」なんて最後の最後にあやちょに言えるの、あなたくらいだよ。
たけ。あんなに後輩たちが挨拶で泣き始めるのを見て笑っていたのに、1番泣いたのはたけでした。眉間にしわ寄せてより目で涙こらえて。もうなんで泣くのがまるんする時こんな癖強いかなこの子達。わだちょやめないで、いやだ!1番素直に直球に駄々こねた。
後輩たちの手前、誰よりも物分りよく卒業を受け止めて、わかってたよ、って顔してた2期が、最後の最後にみせた涙と甘え。
私たちは勝手に「たけなら素敵なリーダーになるよ」って確信してるけど、本人の感じる不安や重圧はめっちゃくちゃに大きくて、そりゃそうだよなぁって。どん底時代だと笑い飛ばしてた子が、またあの頃に戻ったら、って不安を語った時もう本当にしんどくって。たけは夢を夢として語るとき、いつだって現実を厳しく見ているから。そんなたけの不安を取り除けるくらいめいっぱい応援していきたいって思った。私のエゴだけど。
「ずっと心配しててください、安心して卒業しないでください!」こんな卒業メッセージ初めて聞くよ。ずっと見ててって、そしたら頑張れるからって泣きながら。今日の11時59分まではリーダーやらない!明日から!ってたけが泣いて甘えてくれたおかげで、私たちも卒コンが終わってからのその時間まではアンジュルムは12人なんだ、って12人のアンジュルムを想って過ごせたよ、ありがとう。
かななん。誰よりも泣かないで凛と笑顔でたち続けてた貴方があやちょに背中向けて、それでも耐えられなくなって後ろを向いて泣き始めた時。最後ちゃんと泣けてよかった、って私がさらに泣いてしまった。自分の気持ちをあまりさらけ出さなくて、優しすぎるくらい優しくて気遣いの塊で、そんなかななんをあやちょは分かって見ていてくれたんだなぁ。アンジュルムックのインタビューでも同じこと思って泣いちゃってたんですよね。ああでもやっぱり、時間押してるの気にしちゃったのかなってくらい短く纏めちゃったかななんに泣いた。
2期とあやちょはだんだんと戦友みたいな関係というかそんな風に見えていたけど。でもやっぱり、お姉ちゃんと妹たちだなぁって思った。1番上になる彼女達が甘えられる先が、頼れる先がありますようになんて願ってしまう。
あやちょ。みんなの言葉を一つ一つ受け止めて、優しい笑顔で聞いていた姿があまりにも大好きなあなたの姿で。かっさーの「和田さんから貰った言葉が特別なものばかりだ」というような言葉に目を開いてそんなことないよーと手を振ってみたり、「誰が遊びに行く時の予約するんだろう」ってムロの言葉に「予約だけはしてあげる」って笑ったり。本当に大好きなんだな、みんなのこと。
あやちょに言われたからあのあとちゃんとご飯食べたし、寝たし、今日お仕事にだってしっかりいったよ。どんな時でもあなたは「日常」を大切にしているんだなぁ。

挨拶聞いてて、めちゃくちゃボロボロに泣きながら、それでも笑ってしまっていた。泣いてるのに笑って、笑ってるのに泣いて。ああ、アンジュルムが、この子達が大好きだなって思ったよ。皆、かっこよかった。最高のパフォーマンスしてた。でも全員の挨拶が終わる頃にはみんな泣き腫らした目をしていた。自分の言葉を告げる時は泣かずに頑張ってた子達まで。愛おしいなと思った。

あやちょ最後の曲振り、『46億年LOVE』
私、この曲でこんなに泣くと思ってなかったな。最高に楽しい幸せになれる曲で、ただ今この光景があまりにも感情の枠を超えて広がっていたから。ああ、最後の曲なんだなって。泣きはらした目で、それでも涙を拭って、笑顔で自由に駆け回るアンジュルムがすごくすごく素敵だった。
これが最後だって思ってたら、もう一曲。とびきりのプレゼントが残ってた。『友よ』
歌われる度に大好きになるこの曲。「さよならじゃない、そうバイバイだ」ってフレーズ初めて聞いた時にあやちょのブログだって思ったし、その時は「いつかあやちょの卒コンでこれが歌われる」なんてこと全く考えてなかったなーなんてことまで思いだした。こんなにも未来を、前を向いた輝かしい笑顔を見ていたら、なんだろう、ただただ幸せで、目の前のスクリーンにうつる光景が美しくて、今この瞬間この世でいちばん綺麗な景色を見ているんだって。
銀テープが舞う。曲の最後に、今度は真っ赤なテープが。明るい光に照らされてきらきらひかる銀と赤。
ダブルアンコールで1人出てきてとびっきりの笑顔を見せて去っていったあやちょを見送って。これで、ほんとうにおしまい。

幸せな、最高な、コンサートでした。
最高のアンジュルム第一章の終幕を、ライビュとはいえリアルタイムで見られて本当によかった。

和田彩花さん、私があなたを応援できたのはあなたのハロープロジェクト人生15年の中の、僅か5年ほどでした。それでも出会えてよかった、あなたという最高のアイドルを見つけられてよかった。あなたがいるアンジュルムを、見ていられて幸せでした。

スマイレージの魅力を知らずに生きていた頃より今の方がずっとずっと幸せ。今アンジュルムを応援できている幸せを噛み締めて、あなたがくれたたくさんの時間を、想いを抱きしめて、これから続くアンジュルムの第2章を心の底から楽しんで応援して。
いつかあなたが1人でアイドルとして立つステージを見られるその日を、心待ちにしています。

卒業おめでとう、ありがとう、どれほど言葉を尽くしても伝えきれないほどのものを、あなたが、あなたたちがくれました。