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テニスと芝居とアイドルと

今のアンジュルムにBIGLOVEを叫びたい

5月28日 #竹内朱莉アドベントカレンダー 文章を担当します。

※当ブログは先日投稿したものに加筆を加えた形での企画参加となります。

 

目次

 

1.竹内朱莉さんの卒業発表をうけた日の気持ち

あの日は、はじめての感覚だった。

「ああそうか、今なのか」と、どこか凪いだ気持ちで卒業発表の報せを受け取ることができたのは。

ハロー!プロジェクトのアイドルを推していれば、いつか卒業の日が来てしまうことを覚悟しながら推さなきゃいけない。

そう理解していても、その報せを見る度に「どうして!?」とショックを受け続けてきた。

「いつか」はまだ先だと信じていたかった。「いつか」が「今」になったことを、信じたくなかった。

いつも初手の衝撃はマイナス感情から始まるというのに、竹内朱莉さんの卒業発表の時だけは、これまでとまったく感覚が違ったんですよね。

年齢や在籍年数を意識していたから?

PERFECTIONやangel and smileのツアー名からフラグが見えていたから?

勿論そういったことがまったく意識になかったかと言われれば嘘になるけれど、一番の理由はそこじゃない。

卒業ラッシュが続いたあと、様々な媒体で聞かれた「同期や仲間の卒業が続いた中で、自分の卒業を意識したことは?」という問いに彼女はこんな風に答えていた。

「周りに影響されて自分の卒業を考えたりはしなかった」

「自分に卒業してやりたいことが見つかればその時に」

それから、「自分がいなくても(アンジュルムが)もう大丈夫だと思ったら」とも。

初めてのリーダー交代、相次いだ卒業、コロナ禍、……。たけがリーダーになってから、あまりにもいろいろ重なりすぎた。

一気に先輩が卒業し、かつて最年少だったりかこはもう二番手に、これまで中堅だったかみこやかむちゃんも、上から数えた方が早くなった。

あやちょリーダー期に末っ子だったれらぴは、あっという間に中堅どころかお姉さん組にカウントされるようになった。

鈴ちゃんは先輩の卒業続きと自身の加入が重なり、そのままコロナ禍に。

三色団子は、そもそもコロナ禍で単独コンサートがまったくできていない時期に加入。

――中堅・末っ子ポジションから一気に先輩組に繰り上がったメンバーも、新人期間に場数を踏めずグループ活動も少なかった後輩組も、一ファンが想像する以上に、不安や悔しさもどかしさを感じていたと思う。

そんな、グループとして活動できる機会が激減した中で、「竹内朱莉リーダー期の新生アンジュルム」を作り上げていかねばならなかったわけで。

その状況下で、グループの形が中途半端なまま、たけが自分のための夢を見ることはなかったんだろうな、と思う。

 

そんな波乱の2020年、2021年を乗り越えた彼女達は、即戦力すぎるぺいちゃんを迎える。

そして2022年、ようやくグループ単独ツアーが復活した年。

発売された「愛・魔性/ハデにやっちゃいな!/愛すべきべきHuman Life」のトリプルA面シングル、そこには未来しかなかった。

2022年の3度のホールツアーでは、「今のアンジュルム最高でしょ?最強でしょ?」と自信たっぷりに見せてくれた。

パフォーマンスに関してはきちんとシビアな目を持っているたけが、「形になる速度が今までの中でも早い、今のアンジュルムに自信しかない」と言い切った。

そして、春、夏、秋とコンサートを重ねれば重ねるほど、びっくりするくらいの速度でアンジュルムは進化していった。

 

だから、卒業の文字を見た時、「ああ、もう本当に今のアンジュルムは大丈夫だと思って、その上個人の次の夢まで見つけたんだな」と、そう思った。

ちなみにこれは卒業に際しての本人コメント読む前に、「卒業に関するお知らせ」の文字を見た段階で思ったことなんですよね。

中読んでみたら本当にその通りのことが書いてあった。

ぶれないなぁ、たけ。

そしてそのコメントの最後を締めくくる言葉がよりにもよって「最後まで責任を持ってこのグループを更に最高で最強なグループにしていきますので楽しみにしていてください!」ですよ。

こういう時って「竹内朱莉、そしてアンジュルムのことを今後とも応援よろしくお願いします」だとか、「卒業までの残された時間を~」みたいな挨拶だったりしません?

なのにこんな「宣誓」ぶちかまして締めるのはあまりにもらしすぎるし、あのあやちょ卒業の日に「今日の23時59分までは私はリーダーじゃないから!」って泣きじゃくっていた彼女が、3年半でこんなにも最高に頼もしくてかっこいいリーダーになったんだなって改めて思わされて、なんかもう「かっこよすぎるよ、竹内朱莉さん……」って大の字になったもんな。

こんなこと言われたら「楽しみにします!!!!」って反射で返しちゃうよ。

卒業発表を見て、「つらい、さびしい、かなしい」よりも「かっけぇ……」が先に来るアイドル竹内朱莉、本当に最強だわ。

 

たけが卒業することによってついにスマイレージ時代のメンバーがいなくなってしまうわけだけど、たけってもう、スマイレージ時代よりアンジュルムでの方が長いんですよね。

というかよく考えたらスマイレージが2009年~2014年、アンジュルムが2015年~現在で、そもそもグループとしてもとっくにアンジュルムの方が長くなっているんだなぁ。ちょっと、いやだいぶびっくり。

だって今ってスマイレージどころかあやちょリーダー期のアンジュルムに在籍してなかった子がメンバーの半数を占めてますからね。

だからこそ、PERFECTIONやangel and smileがあったのかな、とも思ったりする。

スマイレージアンジュルムは、楽曲のテイストもグループの路線・コンセプトもがらりと変わったし、

アンジュルムでもあやちょリーダー期とたけリーダー期の楽曲では、どこかやっぱりテイストは変わっている。

でも、それでも全て地続きのグループの歴史だ。

その歴史の中にある楽曲資産たちを、今のメンバーが、リリース時のオリジナルメンバーであるたけと一緒に、確かに自分達の持ち歌として継承していく一年間という風にも思えてくる、2022年。今となってはだけど。

 

年が明けて2023年。怒涛の半年だった。

アルバム「BIG LOVE」発売決定!

アルバム引っ提げての春ツアー開催決定!

竹内朱莉初の個展開催決定!

竹内朱莉ソロ写真集発売! 

メンバー達が出したいと語っていたアルバムは、たけがリーダーになって以降の全楽曲が入っている。たけ自身が前々からいつかはやりたいと言っていた書の個展。

ファンがずっと望んでいた写真集は、信頼と実績のアンジュルムックW編集長監修だ。

その上、JAPAN JAMではついに一番大きなステージになって、更に約3年半振りの声出し解禁。

そして何より卒コン。横浜アリーナですよ。グループ初の単独アリーナ公演。

本人がやりたいと願っていたこと、オタクが望んでいたこと、全部叶えていくじゃん……。

 

たけの卒業が発表されたとき。卒業自体に対しては前述の通りの感情ではあったんだけど、それと同時に「えっ……竹内朱莉さんの卒業時すら、声出し解禁されない……?最後の最後にたけに全力で愛を伝えることができないまま見送るの……?」と悲嘆にくれた。

2020年のことは忘れもしない。

コロナ禍によって無観客配信コンサートで卒業になったむろ、

春のホールツアー→ぴあアリーナMMでの卒業公演で見送れるはずだったふなちゃんは、ホールツアー完全中止、卒コンはぴあアリーナじゃなくて冬の武道館。

世界的な疫病で、誰が悪いなんてものでもないけど、めっちゃくちゃ悔しかった。

その後もグループ単独コンサートは開催されぬまま、またしても卒コンだけ単発の形で、今度はかっさーの卒業。それもやっぱり、声援を届けることは出来なかった。

 

卒コンに声出し解禁が間に合って、幻になったアリーナ公演が、場所は変わったけれど巡ってきた。

竹内朱莉さん、もってるなぁというか、つかみ取ったなぁ。

 

なんで今のタイミングでたけの卒業によせてみたいなブログを書いているかって、明日私は約3年半ぶりに声出しOKのコンサートに行くからです。

それこそジャニーズとか含め他の界隈では昨年末くらいからコンサートでの声出しが徐々に解禁されてはいるけど、まだどの界隈でも行けてなくて。

明日のアンジュルム山口公演が、私自身コロナ禍になって以降初めての声出しOKのコンサートなんです。

今回のツアー、たけラストだからってのもあるけど、今のアンジュルムを出来うる限り目に焼き付けたい!と思って結構あっちこち行くことにしたんですよ。

だからBIG LOVEの公演自体は、既に何度か入ってるんですね。

正直「このセトリで声出しできないってどんな拷問だよ?!?!?!」と3月の大阪で初めて今回のツアーに入ったとき思ってたんですけど、いざ本当に声出しが解禁されると「え?本当にコールしていいんですか???」っておろおろしている。

ちゃんと声出るかな、とか、コール覚えてんのかな(いやクラップやれてるから多分覚えている筈!)とか、いろいろ。

めちゃくちゃおろおろしてるんだけど、ものすっごい楽しみでもある。

だって私は、この日をずっとずっと待っていた。 

 

歓声すら上げてはいけなかった3年半。感染予防対策が重要なことは理解しているし、中止に次ぐ中止だった2020年を思えば、コンサートがこうして開催されるようになったこと、単独ツアーがあること自体が物凄くありがたいことなんだけど。

MCでメンバーからの問いかけに返事をしたり笑ったり、「次が最後の曲です!」って言われて「えー!」って嘆いたり。 そういう当たり前にできてたコミュニケーションや、

コンサートが楽しい!アンジュルムが大好きだ!最高のパフォーマンスと幸せな時間をありがとう!!って伝えるために名前を呼んだり、コールしたりできる、

そんな最高に楽しいコンサートが、ようやくかえってくるらしい。

 

未だに実感がわかないけど、明日はこれまでの分も全部全部込めて全力で今目の前にいるアンジュルムにBIGLOVEを伝えよう。

 

 

………

2.名は体を表すといいますが。ー#竹内朱莉アドベントカレンダーによせてー

※5月28日 追記

ありがたいことにこのブログを読んでくださった主催の方にお声かけを頂き、#竹内朱莉アドベントカレンダー企画に参加させていただくこととなりました。

とはいえ元々はあくまでも個人的な感傷のもとに書いた文章に過ぎず、せっかく素敵な企画の末席に名を連ねさせていただくのであれば、やはり相応に企画の主旨に沿った文章を綴らねばなるまい(ただ書きたいだけともいう)。

というわけで、改めて竹内朱莉さんへの想いをしたためんとす。

 

さてどういう切り口で語ろうかと考えていた時、TLに流れてくる「煌々舞踊飾ってみた」ツイートの数々が目にとまり、「これだ」と思った。

竹内朱莉さんの持つ二つの名前―“竹内朱莉”と“煌舞”―について書いていきたいと思う。

 

これから書の道を歩む彼女の書家としての雅号は「煌舞」。彼女の書く字を躍るような字だと形容してつけられた名だということは知っているけれど、ステージの上でアイドルをしている彼女もまさしく、無二の煌めきを纏い、舞うように踊り、キラキラとした歌声で歌う。作品だけでなく、彼女自身に本当にぴったりな名前ですよね。つけた方天才過ぎませんか。

 

そしてもちろん、「竹内朱莉」という本名も凄いと思うんです、私。

竹を割ったようなあかるい性格。

莉=茉莉花花言葉は愛らしさ、優美。

あかい闘志を内に秘め、人に愛され、彼女は優美に舞う。

名は体を表すとはまさにこのことではなかろうか。それに元々のメンバーカラーが赤なのもなんだか運命的だ。

 

そんなことを考えていると、ふと、竹の内にあかりが灯る……なんだか竹取物語の冒頭がよぎるなぁと思った。

似てません?かぐや姫竹内朱莉さん。

求婚者達に無理難題を言って困らせて、かと思えば大きすぎる置き土産を残して月へと帰っていってしまうかぐや姫

たけって、ほら、ファンを振り回してはケタケタと楽しそうに笑ってることよくあるじゃないですか。

次の夢へ向かって、きっとこちらを振り返らずにすり抜けるように高みへとのぼっていくのだろうな。最強に育て上げたアンジュルムというでかすぎる置き土産を地上にのこして。

……思いのほか、かぐや姫とたけって重なるなぁなんて、ポエミーなことをふと考えてしまった。それに、月はまあるいし。笑

 

ああでも月って、どこまでも着いてきて見守ってくれるなんて風にも言いますよね。

神秘的な美しさも、そっと寄り添う優しさも持つ月明かり。

それに、月って晴れた日の昼間にだって顔を出していたりする。いつだってそこで輝いて存在感を放っている。

彼女自身は別の道で輝きながら、これからもずっと大切な妹たちを見守っていくのかなぁ、なんて。

奇しくもこの追記を書いている途中で、新メンバー加入の発表がありました。びっくり。6/11の中野サンプラザ公演でお披露目だそうで。どうやら私が現体制のアンジュルムを見るのは、今日の「BIGLOVE」福岡公演が最後のようです。そんなことあるんだ。たけが最強だと誇る今のアンジュルムをしっかり目に焼き付けよう。アドベントカレンダー、今日の担当貰っててよかったな。私。

そして、6月11日以降は12人のアンジュルムを目いっぱい愛していきたい。たけと同じグループの一員として過ごすこの一ヵ月弱は、きっと新メンバー二人にとって将来の大きな糧になるんじゃないかなぁ、なるといいな。なるでしょう。だってアンジュルムだもの。

さて、今日はアンジュルムの太陽、佐々木莉佳子さんのお誕生日でもある。大変めでたい。閑話休題

 

たけはいつだって過去を笑い飛ばしてきた。6スマメンバーが口をそろえて言うどん底だった頃の事も、あやちょの後任でリーダーになって、大きなプレッシャーを抱えていたであろう時のことも。

本当は、楽しくて平和で幸せな道だけを彼女には歩いていって欲しい。

人生がそんな甘いものじゃないとわかっていても、好きな推しにはそうあってほしいという、ただのオタクのエゴ。

でも、これまでたくさんのことを乗り越えてきた彼女は、つよい。

これから先もきっと、どんな苦難があろうとも乗り越えて、乗り越えた先で振り返ってまた、過去になっていく今を笑うんだろう。

 

卒業後の竹内朱莉さんにはぜひとも、世界中を自由に舞って、飛び回って、好きなように生きてほしい。そして彼女の人生が煌めきに満ちたものにならんことを願う。いや、なる。絶対。

だって、「お先はまっキラ!」なんだから。