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テニスと芝居とアイドルと

おてふぇす感想③:きんテニ映像~本編ラストまで

おてふぇす感想第三弾。まだまだ続くよ!

 

★きんテニ スペシャル映像

ふたたびサプライズ!今度は何?と思ったら。本当は主人公はリョーマじゃなくて、リョーマは主人公のライバルの予定だったんだよ、と先生が語りだす。
今回は特別に、そのネームを映像にしました、と。
以前、なにかのイベントだったかで公開されてたかと思うんだけど。
まさかここで見れるなんて!!めちゃくちゃ嬉しかった。ステージのスクリーンに、ネーム状態のきんテニが映し出される。
もうね、金ちゃんかわいい!とか、こんな感じのお話だったんだ!とか、新鮮な気持ちでただただ喜んで、楽しんで見てたんんですね。
でも、あるセリフが見えて、自分でもびっくりだったんだけど、涙が出た。
「倒れないよ、あの缶。石入ってるんだろ?」
「100球当てれば00万円くれんの?」
知ってるセリフ、知ってる構図、そんで、大好きな、あの表情。
――あぁ、このシーンって、この時からあったんだ。
脳内で、テニスの王子様第1巻の同じシーンがオーバーラップした。私の中で「きんテニ」と「テニスの王子様」が確かに繋がって、主人公が変わったけど、変わらないシーンもあって。先生にとって、あのシーンは思い入れ深かったのかな、とか、リョーマというキャラクターを描く上で、大切だと思ったから連載でも使われたのかな、とか、いろんなことを思ったら。なんか、涙が出てきた。

そんなことを思っていたら、流れ始めるイントロ。周りの人がペンライトを緑から青に変えていく。けど私は、もしかして、って思って、色をかえなかった。
先生が歌い出す。

 

☆フェスティバルは突然に
「あのね、君と出会ったのはね、10数年前よりも前のことだったっけな」
いつもと違う歌詞、ああほらやっぱり!!
リョーマが歌い出すはずのところ、現れたのは金ちゃん!!鳥肌が立つ。この演出、この流れはズルすぎる。だってこの曲の元の2番の歌詞「テニプリって実は俺じゃないやつが主人公だったんでしょ?」から始まるんですよ…?それを金ちゃんが主人公のバージョンで歌ってくれるんですよ。無理でしょ。新しく作り替えられた歌詞が、どれもらしくて、そしてリョーマとの歌詞の対比も頭の中で浮かんではぐっときた。
間奏部分、リョーマとの時は10年後の話を教えてあげようかな、っていう会話だったけど今回は。
「わい先生に100個お願いがあんねん!」
「100個は多過ぎるなぁ。一つだけなら」
「じゃあ、コシマエともっぺん戦いたい!!!」
「いいよ、いつかね」
金ちゃんにとって、今の1番の先生に叶えてもらいたい願いってコレなんだ…!!って泣いた。
砂粒みたいな約束でも叶えてくれる先生の言う「いつか」は、きっと、絶対、来るんだろうなぁ。

 

★ゴンタクレ
金ちゃんといえばやっぱこの曲だよね!四天宝寺コールも出来て楽しさは倍増!!
タオル回し曲で、先生が客席にタオル投げててビックリした。さっき泣いてたのも一気に吹っ飛んで、もう大盛り上がり!!最高に楽しい。金ちゃんの動き、もうほんと野生児全開でアクロバティックな感じでかっこよくてかわいかった!
さっきの「フェスティバルは突然に」で、
「これからもさぁ聞かせておくれ」
「ワイは世界一のゴンタクレや!!」
って言ってからのこの曲。流れが完璧すぎるでしょう???

このあとのトークの時、
金ちゃん元気いっぱいだね、もう一曲やる?と問いかける。
えっ、これもしかしてもしかする?!と思った途端にリョーマが登場。トップバッターでリョーマの出番終わったと思い込んでたんですけどね、そんなことは無かったですね私はまだまだでした油断してたよ…。

桃の敵討ちして以来かな、仲良くなったよね?と言われてそっぽをむくリョーマ。二人の温度差がめちゃくちゃ最高に可愛くて。
あとリョーマがキンタローって呼ぶの生で聞けた…とか感動してしまいました。

 

☆50/50
二人揃ったらもうこれでしょう!!いやほんと、かっこいい…。私リョーマがやっぱ一番好きで、幸村くんとのだけでなく、金ちゃんとのデュエットまで生で見れるとは思ってなかったし。
なんだろうな。これまでは「主人公と唯一無二のライバルの曲」だったこの曲が、この日は「主人公ともう1人の主人公の曲」なんだな、って思えて、これまで以上にグッときてしまった。

金ちゃんがはける時、謙也にトング買うてったろーっていって帰っていってて。たしか、前回の時もそうだったよなーと。四天のみんなに毎回お土産買って帰る金ちゃんが可愛い。


★青学テニス部に捧げるヤッホー
ついに最後のデュエットです、と先生が言って。リョーマが、先生に作ってもらった曲を、先輩たちと、と始まったこの曲。私、予想してなかったの。これ歌うなんて。
前回歌われた曲はやらないだろうな、って思ってたし、実際キャラ達は違う曲を歌ってる。でもよく考えたら前回は純ちゃんが歌って。VRリョーマ豊洲のライブのときは、出てなかったなって、気づいて。今改めて、リョーマと先生が歌う奇跡に、胸がぎゅっとなった。
先輩達の声が聞こえる。手塚と不二先輩は裏で歌ってんのかな、なんて思ってみたりして。

 

☆約束
さっき最後のデュエットって!!言ったじゃん先生!!!!!!もう一曲やるなんて、しかもそれが「約束」だなんて聞いてない!!!!!!
私は完全に涙腺が決壊して、泣き崩れた。最後のデュエットで、これ持ってくるなんて、しかも青学テニス部に捧げるヤッホーと2曲で続けてくるなんて、ひどい、ずるい、こんなの泣くしかないじゃん。
リョーマは、先生と、先輩達への思いを歌いたいと思ったんだなぁって、素直じゃないけど、本当に、先輩達の事、青学のこと、大好きで、大切に想ってんだなって。
それに、約束を聞くと未だに私は、100曲マラソンのときの、涙まじりの純ちゃんの歌声を思い出す。私はDVDで見ただけだったけど、それでも感じた。あの時の、もうこれが最後の大イベントみたいな空気。
だから、いつか会えるように約束、ってのは、願いだった。
それが今回、10年経って、必ず果たされる次への誓いとしてリョーマと先生が歌いあげてくれた。

「先生、19年間見守ってくれてありがとうございます」
リョーマからの、先生への感謝と、それから宣誓の言葉。この言葉が、すごく好きだった。
許斐先生はずっと彼らを見守り続けてきたし、彼らも先生に見守られながら突っ走ってきて、駆け抜けてきて、これからも未来へ進んでいくんだなーって。
なんだろうな、たとえば生み出してくれて、とか、描いてくれて、とかだとしたら、やっぱり彼らはキャラクターでしかなくて、自分の意志とかじゃなく、動かされる存在みたいにも思えてしまうけど。
一人の人間として生きてる、意思のある言葉だなぁって。ここまでずっと「今ここにいる彼ら」として、思いを語ってくれてるんだって、ただ嬉しかった。

 

★gather
これは先生のソロ。とはいえ後ろにキャラ達もいてくれて。サビの重なる部分自然と客席が歌ってて素敵だったなぁ。あとテニクラのみんなってものすごい素直なのだと思う。左右に手を振る振り付けっていろんな界隈であるけど、あそこまで会場全体揃うことないと思う。鏡写しとか左右とか関係なく、皆見たまま、キャラ達がやるそっくりそのままで振ってるの。だから、ステージも、会場も、完全に動きがそろってて。この空間好きだなぁって思った。
後ろのキャラたちも手を振ったりってのもあるんだけど、それぞれ学校ごととかでわちゃわちゃしてて目が足りない!!
あと、gatherって本当に改めていい曲だし、ものすごーく染みるなって。先生のお声って、本当に優しいんですよね。曲ともめちゃくちゃあう。
なんかもうね、ただただ穏やかで温かい気持ちになれる。
ていうか信じられます?なんと本編も終盤にして先生のソロこれで二曲目なんですよ。ライブのタイトル聞いたら誰もが思い描くようなライブでは全くなくて。いや勿論先生のソロコンサートだとしたってめちゃくちゃ嬉しいんですけど。
先生はただ単純に「ファンに直接ハッピーとサプライズを」って、今回もしてくださってるんだなーと改めて思いました。
2016年の豊洲からはじまったVRは、これからも進化していきます。と先生は仰ってくれて。つまりこれはライブも第3弾あったり、ということなのかな?と思い。今回「パーフェクトLIVE」と銘打ってあるのにまだまだ完璧を超えてくつもりなんだ先生…すごいや、ほんと。

 

☆We Love ALL TENIPURI
本編ラストの曲。
これまでもイベントの度に新しい歌詞がついて歌われてきた曲。…って、今まで考えたことなかったけど、これ毎回新曲やん!!同じ楽曲で何パターンも歌詞生み出せるってすごすぎない?コールもあるからか、スクリーンには歌詞がうつる。
特に今回なんとか頭に残せた歌詞がいくつかあって。
「応援は全国レベル 他校(ほか)の奴らに負けていられない」
→「実力は異次元レベル 他の漫画家に負けていられない」
私達はどうも先生の温かさと優しさに目が行きがちなんだけど、
先生はそうだあんな王子様たちの生みの親だもんな、そりゃ負けず嫌いだし、どこまでも上を向いて、先を見てるよなぁと気付かされて、
かっこいいな、すごいな、って思ったし、笑った。最高の人だなって。
「バカやって笑いあって 時々真面目にやって 考えれば毎日楽しんでるmy life」
→「歌やって人生の相談 時々漫画家やって 忙しい毎日を楽しんでるmy life 」
時々漫画家って言いながらも本業の原稿を手を抜くことなく、妥協せず、連載きちんとこなした上で、こんな最高のライブやってくれて。先生お願いもっと休んで!!もう十分幸せもらってるんです!!って思うんだけど、絶対大変じゃないはずないのに、それでも忙しい毎日を楽しんでる、って言ってくださるんだなぁ。感謝しても足りない。
この曲のいいとこってか大好きなとこ。テニプリ最高!!テニプリっていいな!!って全力で叫べること。曲に元々コールが入ってる楽曲ってのは、わりとたくさんあると思うけど。こんなハッキリ愛を叫べるコールが入った曲って、なかなかない。
今回のサビのコールは、
おてふぇすっていいな!テニプリっていいな!アニプリっていいな!テニミュっていいな!だったんですけど、ほんと、みんなすっごい全力で叫んだ。
そしてサビのその部分で、後ろのスクリーンにはテニフェスやテニミュの、今までの写真が沢山映し出されていく。また泣きそう。
凄くない?本当に会場一体となって、作品への愛を全力で叫ぶ。心の底からのその声が揃って、この曲が完成するんだよ。私たちの想いが、声が、曲の一部になるんだ。

しかも、最後!!
「1個 1個 夢を叶えよう」→「夢を叶えたよ」
になってて。私たちが、なんだこの夢みたいなライブ……これがオールテニプリ……って思ってたこと、先生にとってもこのライブは「夢のひとつ」だったんだ、って思えるんだよ、こんな幸せなことって無い。

 

圧倒的情報量(この一日で何回サプライズタイム聞いたかわからない、これ昼公演ですよ?最終公演じゃないのよ?)、ありえないほどの幸福感、感動、最高のライブだ!!っていう充足感。


100曲マラソンがあった2008年、当時の私はまだ、ライブで遠征なんて欠片も思い至らないし、いけるわけもない年齢だった。それがいま、この地にこれた。
あの時の再現のようにfutureで始まり、約束やgatherが歌われ、そしてWe Love TENIPURIでしめるという流れ。

しかもあの時はアンコールで、本当にラストの曲だったWe Love TENIPURIが、今回は本編ラストで、まだアンコールを残してる。
あの時「最後」だと思ってたテニプリが、そこから10年続いて、そしてこれからも未来への楽しみがある、っていう事実と、今回のセットリストが完全にリンクする。どこまで考えつくされてるんだ、どこまで先生は、テニスの王子様という作品すべてを、愛しているんだろう?
いろんな思いに満たされた、最高の時間でした。

 

本編の感想はここまで!そしてアンコールの感想はその4へつづく