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テニスと芝居とアイドルと

開拓者である人。

このブログは、二宮さんの独立の件を受けて「私は嵐が好きだ、そしてこれからも変わらず二宮担だからな!!!!!」と意気込んでる嵐ファンで二宮担の1個人が、なんでこんなにもすぐに変わらずにファンやれると思えたのかってのを語るブログです。

 

まず最初に主旨というか私の主張を書く。

①「二宮和也さんが事務所を退所した、捨てた」っていうのは違う。独立≠退所。

②「嵐ってどうなるのかな」→活動休止発表後も活動休止中も彼らの意向は「あくまで今は休止中、また5人で活動再開する」ってスタンスは今の今まで一ミリもぶれてないからファンはその言葉を素直に受け取ってるだけ。

結論から言うと、この二点が特にはっきりと言いたいこと。ここしばらくの事務所の件で、ファンじゃない人達から色んなこと言われて、しんどくなったことがたくさんある。ただ今回の二宮さんの件で、他グループを推してるファンからさえも色々言われているのを見て、ちょっと異を唱えたくなった。

私がfc動画を見て受け取った言葉や表情やニュアンスが、ネットニュースの切り取りだけで勝手に解釈されているのが嫌だと思った。自分の感情・思考整理と、自己満足な反論を兼ねて書いている。

 

まず①について。

グループ活動休止中は、個々人で活動していますって現状があるからねじれて見えるけど、本来ジャニーズでデビューした人達の個人活動ってグループ活動が主軸であるって大前提のもとに成立していて、今回もその大前提はまったく変わってない。

「自分は嵐がある限り嵐です」「活動再開したらメンバーとして活動に参加します」って、今回の発表ではっきり言ってるのが答えだよ。今このタイミングでそれを二宮さん本人が言い切ってることだけが事実。それ以上でもそれ以下でもない。

二宮さんのことを裏切者みたいに言う人、そうは言わずとも二宮さんの選択を仕方ないよと尊重してるふりして、結果遠回しに批判して下げるような口ぶりで、「この状況でも事務所に残ってくれる人を一層応援したい」って言う人に対して、大前提の認識がちょっと違いませんか、ってことを言いたい。

事務所を完全に捨ててるならグループには在籍したままなんてあり得ない。グループに残っている以上、嵐が今まで通りである以上、「嵐の二宮和也」が事務所所属であるってとこはなんにも変わってないんですよ。「二宮和也が事務所を抜けた」じゃなくて、「嵐に所属したまま、個人仕事だけを切り分けた」が認識としてはより実情に即しているんじゃないかと思う。

 

で、②について。

嵐本人達が明言したことと現状の事実をそのままを受け取とってるだけなのに、希望的観測に縋るお花畑だと言われる筋合いはないってことを言いたい。

2021年休止に入ってからというもの、「休止って言ってるけど事実上の解散でしょ」とか、「本当に活動再開すると思ってんの?」とか言ってるファンじゃない人を結構見かけるんですよ。挙句「嵐ファンだって本当は活動再開するなんて思ってないでしょ」とまで言われてたりする。何故ファンでも何でもない人が我々の気持ちを決めつけるのか。ていうかそれ以前に、本人達の発言を一切聞いてない人達が何故決めつけられるのかって気持ちしかない。ファンやってて、周囲のいらない言葉や週刊誌のひどい記事を受けて「本人たちの言葉しか信じない」」「公式しか信じるな」って散々様々な界隈で言われているのに、なんでこの件で「本人達の言葉を信じる」って選択をしてるだけの嵐ファンが、否定的に見られなければならないのか。

FCコンテンツを見ているファンと、そうじゃない人との間に乖離があるのは分かってるんだけど。休止前のLIVEのMCでの発言とか、休止後のFCコンテンツでの発言とか聞いてたら、「あくまでグループ活動はお休み中なだけだよ」ってスタンス、誰一人としてずっとぶれてないんですよ、こっちがびっくりするくらい。めちゃくちゃ当たり前のようにサラッと活動再開する前提の口ぶりで話してたりするんですよ。

その本人達の言葉を信じずに、他所の人の煽りを真に受けるのは流石にバカバカしいなと思っている。(個人の意見です) 

「事務所からの説明を5人で聞いたし、5人で密に話してる」って翔さんがはっきり言ってた上で、二宮さんがこのタイミングで当たり前のように「活動再開した時には」って言葉を言える時点で、「現段階の嵐の総意として解散はない」ってことだと判断してるだけなんですが、それでも無理筋だと思いますか。

あとついでに言うなら、FC会費云々、FCコンテンツも他グループと同様に季節ごとの動画、バースデー動画、イベント類申込があって、情報解禁もあって、個人の配信コンテンツや限定生配信やったり限定CD販売あったりって充分FCとしての機能果たしてますからね。今までグループで1つの季節気定動画だったのをわざわざ個別できちんとあげてくれてるんですよ。FCはひとつなのに。

そもそもどう考えても個人FCを別途それぞれ立ち上げて単推しには自担だけ、箱推しに全員分のFCに入らせた方がお金取れるでしょうよ。「集金目的」っていう人はそこに気付いてほしい。

 

という結論に至ったので、嵐ファンであることも二宮担であることも変わらないな。自担という言い方はジャニオタ特有だと思いますが、「嵐の二宮和也」という位置付けは全く変わらないなら、私も変わらず二宮担を自称してファンで居続けるだけです。

 

さて、まあここからが私的本題というか、備忘録。なんでこの結論に至れたのか、思考の過程を残しておく。のちの自分が読み返して、ああやっぱ自担好きだなと再確認できるためにも。

 

2023年10月24日23時45分。嵐のFCからメールが来た。

こんな時間にメールが来ることは普通ならない。件名、そして書いてあるほんの数行だけの文面を読んで一気に肝が冷えた。でもそれと同時に「最悪のお知らせじゃない」ってことだけは冷静に判断している自分もいて、感情と思考が完全に乖離していた。

嵐が嵐を畳むのであれば、二宮和也からのお知らせという言い回しには絶対にならない。絶対に嵐からのお知らせだし、5人全員から伝えてくれる。今回はあくまで個人の知らせ。

今思えば、この考え方もちょっと特殊なのかもしれない。活動休止中に一人グループを脱退することになったので一人で伝えますって発想、ミリも浮かばなかったもんな。それはあの形で休止を決めた人達が、1人抜けて4人で続けようとするなんて少しも思わなかったから。

だからこそ、一体どういう知らせなんだよって思った。こんな時間にわざわざくるなら重要お知らせで、多分嬉しいお知らせじゃないんだろう。そんな風に考えながら動揺で震える手でどうにかFCサイトにログインして、そして、二宮さんからの動画を見た。

「10月24日付で独立する」と聞いた瞬間、今日って何日だっけと馬鹿みたいなことを考えて、あと10分位しかないじゃん?!って衝撃を受けて、独立って何?!今後どういう風になるの!?!?もうパニックですよ。思わず動画を一時停止した。でも視聴を止めるわけにもいかないからその後頑張って最後まで見た。見終えて咀嚼するのに物凄く時間がかかって、翌日はかなり寝不足だった。

 

動画でこの決断に至った経緯を話してくれて、不安だとかそういう感情があったことも教えてくれた。今まで、そういう自分の弱い部分をファンの見えるところで語ることがあまりない人だったから物凄く衝撃で、それほどの環境にさらされているのだと思い知らされる。

今って、芸能事務所としてのジャニーズ事務所はなくなった、けど新会社設立まではSMILE-UP.がマネジメント業務もやるっていう状況。ようは過渡期。だからタレントの所属の位置づけがちょっと宙ぶらりんになっていることは否めない。

新会社の設立時期もおおよその目途は伝えられているけど、具体的にいつ設立で、タレントとの契約がいつから、どのような形態で成立するかっていうのはまだ誰の件も詳しい情報は公開されていない。

ただこれは、これまで想定もしていなかった企業解体→補償会社への変更、新会社設立を出来る限り急ピッチで行おうとして起きている状況だから、事務所の対応が遅いと責め立てる気にはなれないんだけど。

でも、二宮さんが事務所を辞めるってこと!?っていうショックがとにかくでかかった。

「事務所を辞めなくたって出来るよ」って道をいつだってその行動で示してきた人。

アイドルである自分が他分野にお邪魔している、ジャニーズの嵐だから貰えた仕事だって自覚的に動いてきた人だ。その人が事務所を辞める決断をしてしまうなんて、ってすごくショックを受けた。

 

ここはね、解釈がわかれる頃だと思うんですが、動画で二宮さんが言った言葉のうち、

・1回目の会社の会見以降、自分の仕事に影響が出始めた

・今の自分の所属がどうなっているか曖昧な状況下にある

ってところをどう捉えるかって話。

今時点で影響が出続けているからこの急な決断になったんだろうなとは思うんだけど、その原因が「ジャニーズだから」なのか、「今現在の所属が曖昧で、仕事の依頼先や契約に関する主管が明確化されていないから」なのかってとこをはっきりと語られたわけではないんですよ。

前者だった場合は、新会社とのマネジメント契約やエージェント契約でもNGという場合もあって、この場合、今までの「退所」と同様の位置づけ、つまり事務所との完全決別しか許されないってことになる。

後者の場合、芸能事務所としてのジャニーズ廃業と同時に新会社設立していて、既にエージェント契約済みであれば問題がなかった、という話になる。

二宮さん、「独立」としか言ってない。新会社設立したあとエージェント契約するかしないかっていう明言は全くしてない。

ジャニーズ事務所は芸能事務所としては廃業になるから、今いるタレントは新会社設立次第全員退所→新会社とのエージェント契約、マネジメント契約、あるいは完全な独立、移籍を選ぶことになる。だから、新会社設立したらエージェント契約するって流れだったのを、前倒しで独立しただけっていう可能性もあるんですよね。これは、だから「新会社と後々エージェント契約するはずだ」って意味じゃないですよ、念のため。

ただ、だってあの人嵐から抜けてないんだもん。それが許されているってことは、従来のような「退所」とは全く性質違うわけだから、簡単に「事務所を捨てた」みたいな見方するのは違うんじゃない?っていうか。捨ててないよ、何も。「ジャニーズでデビューした嵐の一員」っていう根幹は捨ててないんだよ、二宮さん。

 

彼が前番組で語った話は今でも強く覚えている。

休止前の一年は嵐一色にしたいから、と個人仕事にいくつも断りを入れた。それでも貴方と仕事をしたいから延期にしましょうとなった結果が、休止後1,2年の間に公開された映画やドラマ。当然断りを入れたのだから無くなった仕事もいくつもある。

呼んでもらう立場であり、求められなくなればそこで終わる存在だと認識している彼が、珍しく我を通したのはきっとこの時くらいだったんだろうなとその時思った。

二宮さんって「大きな作品の歯車の一つとしての自分」を全うしているイメージがあって。いつだって自分が主体じゃなく、全体の中の一でしかない自覚をもってその場に居る、というか。休止後は特に語り口としてそういう印象を受けた。

これはね、もう憶測になっちゃうんですけど。休止の時にとことん我を通したからこそ、それでもなお今仕事をしようと望んでもらえるのならば、って意識が強くなったのかなって。

自分さえ柔軟に動けばなんとかなるなら、そっちを選ぶ。我を通すのは絶対に譲れない部分だけなのかなぁと。それこそ休止前にきた個人仕事を意図的に止めた時のように。

 

今現在、映像仕事が主軸の二宮さんって、外部の人ばかりが関わる長期かつ一度きりな現場が主戦場なわけですよ。既に決まっている他事務所のキャスト陣、そのために抑えた数か月、数年単位のスケジュール、大勢のスタッフや関係者や協力会社各社との兼ね合い等々絡んでくるし、映画の場合、製作委員会方式だから出資者側からの問題もあるかもしれない。

事務所主軸で成立するグループ活動(コンサートや楽曲リリース、内部舞台)や、収録時間が1日足らずの単発テレビ収録とは性質が全く違ってくるわけで。

「自分の身の振り方のタイミングを誤れば大きなプロジェクトが延期になる、最悪頓挫する、お蔵入りになる」って状況に置かれていた可能性もあるんですよね。

その役柄に適任で、スケジュールが抑えられて、ギャラの面でも集客力の面でも問題がない代役を見つけるのがいかに至難の業か。

複数人の旅行計画とか、シフト管理とかちょっとでもやったことあれば、スケジュール管理がいかに大変か分かると思うんですけど、こういう仕事ってその比じゃないわけで。「演技仕事に影響が出た」とか明言されてもないんで、これもまた勝手な推測でしかないんですけど。

二宮さんは「自分でちゃんとしよう」って判断して、新事務所の体制が整う前に個人仕事の独立を選んだ。今現在分かっているのってそれだけ。

新事務所と「二宮和也個人」の契約が今後発生しうるのかってのは明言されてないから分からないし、これまでFCから来てた試写会や舞台挨拶の申込とか、情報告知とかってどうなるんだろう、とか気になることはいろいろある。

考えて考えて咀嚼して、結局どういうことなんだろうって考えて。じゃあ今明確になってるのってなんだろうって思ったときにふと気づいた。

ファン目線で分かっていることって、結局「二宮和也は嵐がある限り嵐である」という1点だけでは?こればっかりは、本当に、FC動画を見た人にしか伝わらないんだけど、なんか拍子抜けするレベルで、何を当たり前のことをと言わんばかりの言い方で「嵐がある限り嵐です」って言い切ってたんです。

独立するという言葉の強さに引っ張られてめちゃくちゃショックを受けたし、そもそも独立するのに嵐で居られるってどういうこと!?って思ってたんだけど、

もしかして私、認識の起点がずれている?

 

「独立するが、嵐を脱退するわけじゃない」→△

「変わらず嵐で在り続ける、個人仕事だけ別枠にする」→〇

ひょっとしてこうでは!?

 

「嵐」がエージェント契約を選ぶかマネジメント契約を選ぶかは明言されていないけど、それは他のグループも同じ。「今まで通り変わらず」って言っている以上、グループ活動の管轄は新事務所でってことだと判断してよさそう。

あくまで嵐であることは変わらないし嵐自体も今まで通り。ただ二宮さんの個人仕事は今後個人で請け負って個人で各所と契約してやっていきます。って、あくまで個人仕事だけ切り離すよってことではなかろうか。

公式ホームページのアーティストページから消えた!って最初はショックを受けたけど、グループ活動休止中だからグループページと別に個人ページが増えていただけで、元々は「嵐」のページしかなかったんですよね。他のグループだってアーティスト一覧には「グループ」しかなくてその中に個人プロフがある。嵐のページは変わらず5人のアー写だし、嵐のページの中のプロフィール欄には当たり前に5人が載ってる。

あ、翔さんがzeroで言ってた新事務所との契約が「個人で」なのか「5人で」なのか「両方とも」なのかって、そういうこと!?

そういえばAKBとかもメンバーそれぞれ事務所違ったような。今回の件があって知ったんですが、星野源さんとかもアーティスト活動と俳優業で事務所違うんですね。なるほど。

芸能事務所の所属形態としては可能な手法なのか。今まで原則マネジメント契約一本だったジャニーズではしていなかったやり方なだけで。

 

ああ、なるほど。「開拓者」。日食なつこさんのこの曲を人生のテーマソングだと、10月2日ーー事務所が新体制について説明する会見をしたその日に、SNSに二宮さんが投稿した。そうか、いつまでも、いつだって開拓者なんだな。「辞めなくてもできるよ」と伝えたかったと語った時と同じく。「タイトなパイオニア」って歌っていた嵐の一員。

二宮さんは動画内で「いつかこの決断を「にのらしいね、貴方らしいね」と言ってもらえるように、二宮和也全開でやっていく」と言っていた。これも、私が好きだと思う二宮さんの言葉の選び方だった。

私は今回の事務所に関するあれこれで、「よかった探し」は絶対にしたくないと思っている。「仕方なかった」も「結果これでよかったね」も絶対に言いたくない。

けど、そんな私でも、「あなたらしいね」なら言える。二宮さんは、他の何を変えても、嵐であることだけは変えないんだな。自分から嵐を手放すことは絶対に一生ないという勢いで言い切ってしまえるほど、嵐を大切にしている。だから、そこを守り通せるなら、他の部分でいかようにも動いてしまえる、前例のないようなことにも飛び込んでいってしまえる。

そしてそれを、マイナスなこととして語らない。「いつも通りのニノ」でいてくれる。

休止の時に、「(自分たちが)前を向きすぎると辛い人もいるから」って寄り添ってくれた時と同じような、優しくて強くて暖かい言葉選び。

ああ、確かに「あなたらしいらしい選択」だ。

 

だから今の私に不安はない。嵐を好きでいることにも、二宮担でいることにも、全く。彼らが「いつも通り」「今まで通り」を貫いてくれるのだから、私は変わる必要が全くない。むしろもっと好きだって気持ちが増えていく。

嵐が、二宮さんがこれまで積み上げてきた実績と信頼と今ある事実、本人たちの言葉。それを素直に受け止めたらこの結論に至れた、この感情でいられる。結局のところ、それだけだ。