A✕A✕A

テニスと芝居とアイドルと

アンジュルムのコンサートに行ったと思ったらまるでジャニーズのコンサートにでも来たかと思った

 

アンジュルムコンサートツアー2017 変わるもの変わらないもの 大阪昼公演行ってきましたーーー!!
※以下ネタバレ全開注意、恐ろしく長い※


アンジュルムになって3度目、しかし卒業絡まないホールツアーは初めて!そりゃチケットとるしかねぇと大阪のチケットを取り。


Twitterで初日の三郷公演見に行ってた方々の感想を見て、こいつはやべぇぞと覚悟を決めて行ったんですけどそんなもん木っ端微塵ですよ本物の破壊力にはかなわない…………。

オープニング演出なんですが、ステージ全体に降りた幕に映し出されるアルファベットのAとSがくるくると入れ替わる演出。 ここでね、SからAへ、ではなく、SとAが入れ替わり入り乱れ混じり合い、という映像だったことで、まさしくツアータイトルそのものだ、と思った。
スマイレージアンジュルムに完全に変わってしまったんじゃない、二つは繋がってるもので別物じゃなくて。
確かにスマイレージアンジュルムの中に息づいてるんだ、と思わせてくれる。セットリストもまさにそんな感じで結論から言うと最高。

そしてネオンサインのようなANGERMEという文字が幕の上を踊ったと思えばパッと閃く照明、見えるは横一列に並んだ彼女達のシルエット。
そして「I 無双 strong!」という新曲からライブは開幕。
この曲があまりにもカッコよすぎた……!星部ショウさんはやはりつよい。
そして衣装がものすごくギラギラしてたんですけど私これジャニーズのコンサート衣装で見たことある!!っていいたくなる感じだったんだけど誰かわかってくれ。
初めて聞く曲なのに強制的にテンションがあげられるくらいノリがいい曲。少年向けアニメのOPみたいな疾走感とワクワク感。はじまった!と興奮がおさまらない。そしてただただかっこいい。この時の私ジャニオタにちかいテンションでもあった、あまりのかっこよさに。


続く愛進愛退、スクリーンにはモノトーンかつコマ送りみたいにカクカクした映像でステージ上のメンバーが映されて、それがまた楽曲のテイストとしっかり合致していた。
そう、今回ものすごくスクリーンの使い方がずるくて。
映像ももちろんなんですが、ステージすべてを覆う幕、バックスクリーン以外にも小さめのスクリーンが5つくらい、かな。使われてて。曲によってスクリーンの数も変わり、だから曲ごとにステージ全体が、がらりと印象を変えてゆく。この曲絶対ホールコン映えすると思ってたけど期待通り!スクリーンの映像にちょっとおどろおどろしい細胞?みたいなのも映ってたのも含めぞくっとくる。そしてスクリーンだけじゃなく照明もめっちゃよかったんですよ今回。

さて三曲目!!まっってましたー!!涙は蝶に変わる!!
2015年に発売されたアルバムの中で唯一ライブで披露されたことのなかった曲。ずーっとまってた!!!!
この曲って詩の内容含め「天使の涙」の名を持つアンジュルムにとって、グループを表した曲でもあると思うんですよ……それをこのツアータイトルの中で初めて聴けたのがぐっときた。
この曲でむろのソロダンスがあるんだけど、これまでソロダンスといえばたけちゃんだったし、間奏でのダンスのセンターといえばりかこ、みたいなとこがあったから。アンジュルムの新境地なんじゃなかろうか、と思ったり。

とまぁここまではアンジュルムとしての曲、つまりかっこよさが目立つ曲が続きまして。

急にチャイムの音、スクリーンにはまるで学校のような風景。その音に誘われるように彼女たちはパッと表情を変え、ぱたぱたと順にはけていく。ばいばーいと手を振ったり、ほら早く行くよ!なんて手を引いていったり。まるで放課後みたい。さっきまでかっこよかった彼女たちは急に等身大の可愛い女の子になっていく。
そして、衣装を変えて戻ってきて始まるのは
ぁまのじゃく
いじらしい女の子の歌を、ちょっぴり切なく、そして可愛く。 ここからまたガラッと空気がかわります。

このあとはあのびっくりしかないんだ……まさかアンジュルムになってスマイル美人をやるとは!?という。4スマ曲をいまのアンジュが歌うと、なんというか雰囲気や曲の解釈がまた違って聞こえますね。あーでも記憶違いだったらごめんなさい!たしかこの曲はソロパートが3期以降はなくて、1、2期メインだった気がするんだけど、その時に私はかななんの声に感動したんだ……。今回のかななん、高い声もしっかり出て安定してて。声の変え方もすごくよかったの……。
そして、たしかステージ最上段に1、2期。
下に後輩4人、という立ち位置で。先輩たちが歌うのを楽しそうにきゃっきゃと見守る後輩たちが可愛すぎて。

そしてショートカット。いやもうすみません、なんか可愛かったことしか思い出せない……今回あまりにも素晴らしすぎて定期的に放心していたんです…。最後のむろの「旅したーい!」の伸びやかな歌と晴れやかでキラキラした笑顔に撃ち抜かれたことだけは覚えてる……。

このあとあやちょだけが残ってMC。
そう、今回ここまで一切MCなかったんですよ。普段は序盤でそれぞれの挨拶とかあるのに!
だからもう感情が休む間もなくジェットコースターだった……。
大阪だからとまいどー!とか、なんでやねん!とか言いまくるあやちょが可愛すぎた。
そして今回MCちょっと特殊で、テーマに沿った自己紹介ならぬ他己紹介!大阪昼は「自分の変わってるなと思うとこ」でした。
バックスクリーンにメンバーカラーで縁取られたメンバーの名前、そのスクリーンの前で流れるBGM(一人一人違って、すべてスマ・アンジュ曲)に合わせ踊ったりポーズ決めたり、と各々出てきて、一個前に出てきたメンバーが次に出てくるメンバーを紹介していく、というもの。ここでMODEのランウェイシーン思い浮かべた人私以外いないかな……?
ちなみにここでまた衣装替えがあって、白地の花柄ワンピース、の上から薄ピンクのフリルついた丈のの長いひらひらしたボレロみたいなやつ着てたんですね。
それをバサバサ翻して踊るむろがめっさかっこよかったんだ。ここでもジャニオタの私が騒いでいた。

そしてそのMCタイムのあとには恋ならとっくに~でスタート!!いやもう、かっこいい。それしかない。可愛いスマ曲のターン続いて、わちゃわちゃMC見れたと思ったらこれだよアンジュルムってやつは……。ひなフェスで娘。バージョン聴いたからってのもあるんだけど、たしかにアンジュがこれを歌う時のイメージって「恋=夢」って感じだなと、力強さを感じた。


そしてこの後の二曲で泣いた。いや本当なら泣くような曲じゃないんだけど。
糸島distanceからの乙女の逆襲。糸島distanceはあいあいがセンターと言っても過言ではない曲。そして乙女の逆襲は、間奏であいあいがソロダンスをする曲。
それが、間奏のあいあいのソロダンスを「やらない」でも「誰か代理を立てる」でもなく。八人全員でやってくれたことに、泣いた。
この二曲の流れで「アンジュルムは9人」と強く感じさせてくれた。心は一つ!っていうだけじゃなくて、その存在が感じられたんだ。
あと個人的にめいめいとかななんのサビラストのはもりがかみことかななんになってておおっ!!ってなった。

そしてこのあとに忘れてあげるですよ。アンジュルム曲の中でも攻撃力や勢いに全振りしてないテイストの曲たちって意外と披露される回数少ないんですよね。だから忘れてあげるがホールで聞けたの嬉しかった……!!この曲でのしなやかなダンス、かっさーの振りが以前よりやわらかくなってて成長を感じた。

そしてここで映像タイム。これまでも衣装チェンジの間の映像タイムってあったけど大抵わちゃわちゃ楽しい映像だったんですよDマガみたいな。
それが今回は違った。
暗い洋館の中佇むあやちょ。まるで何かを探すかのようにその洋館に入っていくほかの面々。ツアービジュアルで着てた赤✕黒の衣装を身に纏ったその姿はまさに美としか形容できない。こんな演出に寄せた映像…しかもオタクが好きそうな雰囲気たっぷりの来るなんて思わないじゃないですか!!

数々の化粧品が並び、それらを手に取り各々が化粧を施していく姿が映されるんだけど、かななんに香水チョイスしてくれた人誰ですかありがとう私は綺麗に死にました。
そしてたけがラストで、口紅をつけるシーンだったんだけど、ギャップ萌えってこういうことかと伏したくなった。
このシーンほんと皆美しかったし色っぽかったんや……。そして、化粧を終えたメンバーたちのもとに、仮面舞踏会でつけるようなマスクを手にしたあやちょが。
それぞれに手渡し、仮面をつけた彼女たちが映し出される。仮面もそれぞれデザイン違ったんだけど、かみこに片目だけの仮面チョイスした人天才だと思う。

洋館、メイク、マスカレード…おたくの妄想具現化しましたって感じでほんと助けてください…こういうのだいすき。
この美しい映像の後、ステージに彼女達が戻ってくる。映像と同じ赤黒の衣装で。
そして歌うのがミステリーナイト!とか最高すぎるでしょう?
あの映像から、まるで舞踏会に向かうために美しく着飾った淑女達のようにも思えるのだけれど、身に纏うのが豪奢なドレスではなくショートパンツの、色っぽくもかっこよさを感じる衣装。そう、彼女たちは控えめで夢見がちなお姫様などなのではないのだ。
「今夜1人を選べるかな」
と最年少のかっさーに歌わせるのがやばい。今回のツアー今まで以上にかっさーの歌割り増えててすごく嬉しかったんだけど、このパートを彼女が表現たっぷりに歌うものだからもう鳥肌モノ。
衣装や演出からの流れも相まってか、この歌に背伸び感がまったくなくって、本当に色っぽく誘いつつも自分たちの優位を崩さない、魅惑的な女性達がそこに居た。そう、ハロ最年少がいるにもかかわらず、この曲に「頑張って背伸びした感」がでなかったのがすごいんだよ。

このあとに「さよなら さよなら さよなら」と「良い奴」が。まったくもう感情が迷子!そうなんだよな……スマ曲って可愛いだけじゃなくて後期スマはこういうのもあるんだよな……。私が感動したのは、声が変わってたこと。アンジュ曲って低めでかっこいい音域の曲が多いから、最近みんなちょっと声が低めだなぁと思ってたんです。それをあんまり感じなくて。可愛い曲じゃなく、こういうしっとりした曲でもそれにあった高さの、綺麗な声でが揃っていて。
歌の表現の幅がまたぐっと広くなってる気がした。ここもなんか聞き入っちゃってペンライトがおろそかになりがちに。

とか言ってたらきたよめちゃくちゃカワイイの!!同じ時給で働く友達の美人ママアンジュルムどうなってんのふり幅でかすぎるよ!!!

これのセリフ、りかこ→りなぷーなんだけどこのふたりの可愛さが本当にやばい。りかこのハスキーなのに可愛い声ってほんと貴重だと思うし、りなぷのセリフ言ったあとのちょっと照れくさそうな表情含めてただただ可愛いの一言。

そっからのラストスパートは鬼です。アンジュの鉄板曲が畳み掛けてくる。大器晩成→次々続々→ドンデン→出す杭、もうほんっとに最後に向かって力全部出し切れお前ら!!と言われんばかりである。ほんと定番の流れ になりつつあるんだけど、やっぱ何回やっても聞いてもテンションぶちあげられるんだから凄い。ハードオブハード。でも最っ高に楽しい。

ジャニオタだからこの辺で炎特効あっても良くない?とか思ったよね。いやもうこの辺の煽りっぷりのカッコよさは男らしいと形容してもいいんじゃなかろうかというレベル。女性アイドルのイメージぶっこわせると思う。アンジュルムのかっこよさに時々まじでジャニオタの私が黄色い歓声あげそうになるんだけど、今回はハロオタの私とジャニオタの私、それから演出の素晴らしさに二次オタの私と舞台オタの私まで騒ぎ出しててんやわんやだよもう!!!!
ドンデンの時に毎回「〇〇行くよぉッ!!」と叫ぶたけの声が最高にかっこいいのと、さいっこうに盛り上がれるのと。ほんと大好き。
かみこのある所での表情が自信に満ちててものすごくかっこよくて。単純な歌唱力だけじゃく表情や表現力もぐっとあがっててゾクゾクした。

この辺の演出のどっかで、ステージ全体へのプロジェクションマッピングみたいになるとこがあって、それがすっごいかっこよかった。
あ、そうそうこの大器晩成からの流れになる前に、4,4に分かれてのMCと衣装替えがあります。そのMCの時に、昔は大阪のライブハウスも全然埋まらなくて、それが今。ハロコンで使うようなホールで、2階席まで埋まってる……と感慨深そうに話していたのが印象的だった。

以上で本編終了。
いやもう最後のラストスパートで体力全部持ってかれた……。それでも満足感と、すごいものを見たと言う興奮と、それから幸せと。
そんなことを思いながらかななんコールしてました。推しの凱旋はいいぞ。


さて、アンコール。
私はここでまた死んだ。
まさかの「私の心」である。ステージ全体を薄い幕が覆い、その向こうにまるでウェディングドレスのような衣装を纏ったアンジュルムの姿が見える。その幕に雪のような、雫のような淡い光が切なくきらめいて。歌声とあいまってものすごく幻想的な光景だった。
幕の向こうで表情がよく見えないはずなのに、だからこそかな。声から伝わる感情が心にしみこんでいって。その空間の美しさに、ペンライトを振ることを忘れてしまうほど。ぼんやりと、夢のような、その後継をながめていた。
本編をあれだけかっこよく勢いよく駆け抜けてからのアンコール明けでこれは、本当にずるい。振り幅が広いなんてもんじゃないよもう……。

そして、最後のMC。可憐な白のドレスを纏ったまま、それでもいつも通り楽しそうな挨拶を聞いて。
かななん凱旋ということもあり、かっさーやむろが絡んでいってたの可愛かった
ハリネズミカフェを展示会というかっさー可愛い、そしてむろはかななんと映画いったげて(笑)
りかこの「太陽になりたい」という言葉に「もう既に私たちにとっては太陽だよ」と思ったり。
あとりなぷーにコール褒められて嬉しかったよね!!そんで発売からもう2、3年近く~という言葉で、そっかアンジュになってもうそんなになるんだなと思ったり。
で、あやちょのね。
「ペンライトとかも振らずにぼぅ、と見てる人がいて、私の大好きなアンジュルムを、そうやってまじまじと見てくれる人がいるってことが嬉しかった」というような言葉。
本当に魅せられて見入っちゃうコンサートだったんだよ。そしてそれを、こんなふうに嬉しいと言ってくれて、あやちょについていこうと改めてまた、思った。

MCのあとはいよいよ本当にラスト。「友よ」
この曲の時、その場での早替えで、ばっとドレスを脱ぎさり真っ白のシンプルな衣装姿をステージを駆け回り楽しそうに歌う彼女たちをみてたら、幸せしかなかった。
そしてシンプルな衣装だからこそスタイルの良さが目立ってた、脚長すぎでは??となったよね。ミニスカじゃなくひざ上ぎり?くらいの丈だったと思うんだけどそれなのに足が恐ろしく長い。
この時にかっさーが本当に楽しそうに先輩達に絡んでたのが嬉しくて。今回まだまだ緊張が見えるところもあったんだけど、こういうフリーのワイワイした曲とかの時は、ただひたすらに楽しそうだし、自分から先輩に絡みに行けるようになってて。ああ良かったなぁ、って。
幸せがそこにあった。

今回のホールコン、演出がすごく凝ってて、単純にパフォーマンスを見せるというよりもパフォーマンス、セトリ、演出、照明、衣装……すべてで一つの作品としての形を作っていた。

変わるもの、変わらないものというコンセプトに基づいて作り上げられた、宝箱みたいな芸術品。
そのピースにあいあいの存在を感じられたのも、すっごく嬉しかった。

私もともと舞台が好きで、嵐のコンサートの中でもコンセプト固めた世界観構築型のものが特に好きだから、
アンジュルムのコンサートでもそういう、ホールの空間すべてを使って作り上げる芸術品が見れたことがものすごく嬉しかった。

アンジュルムのパフォーマンス力を語る上で、私が語りたいのはダンスのうまさや歌のうまさじゃなく。
表現力の高さと、魅せ方のうまさなんだけれど、それを思いっきり味わえるコンサートだったなと。そして思ったのが、私アンジュルムのパフォーマンスをよく、戦闘力高いと言ってしまうんだけど。今回思った、戦闘力のコントロールまでかなりできるようになってない???ただ勢いがあるだけじゃない、かっこいいだけじゃない、かわいいだけじゃない。すごい。

タイトルでジャニーズって言ったのはですね、コンサートのショーのような作り込み方がすごいって話もそうなんだけど、彼女達の空間掌握力にもある気がするんだ。ホール空間そのものまるっと支配しているような、そんな力が彼女達にはある気がして。存在がかっこいい、だから、きゃー!って黄色い声をあげたくなる。


百花繚乱の時も九位一体のときも、もうこれ以上のコンサートなんてないんじゃないかと思ったのに、今回また最高が更新されようとしている。これからに期待と楽しみしかないなんて、本当にファンとしてこれ以上ないほどの幸福。
あいあいが戻ってきたら、最高は、最高で最強になるんだろうなと思うとほんとドキドキする。

 

最高に楽しくて、幸せな時間でした。